2007/02/06

Windows の起動音・・・Enoの話


先ごろ発売された「Windows Vista」の起動音は
ロバート・フィリップの作曲だそうですね。
Windows95の起動音はブライアン・イーノの作曲。
当時マイクロソフトはイーノにこんな命題を課したそうです。
「人を鼓舞し、世界中の人に愛され、明るく斬新で、感情を揺さぶられ、
情熱をかきたてられるような曲。ただし、長さは3秒コンマ25」。


僕はこのイーノ(Eno)さんが大好きです。
この人は「音の芸術家」だなぁ、としみじみ感じます。
同時に、音楽のクオリティをその時々に一気に高めてしまう
2001年宇宙の旅でいう「モノリス」みたいな人・・・。

環境音楽、ヒーリング、ミニマル・・・
Enoの音が他のサウンドと決定的に違うのは
「音の在り処」だと思います。
遠いとか近いとか右とか左で聞こえる、という事を
越えた次元で鳴っているように思うのです。
遥か銀河の彼方、深い闇から生まれた小さな光・・・
そういう場所から響いている気がしてなりません。

最新のアルバムは一昨年の「Another Day On Earth」
とてもPOPに仕上げらていながら、
随所にEnoマジックが顔を出します。

音が現れる・音が消える・音が揺れる・音が歪む
音が溶ける・音が育つ・音が光る・音が脳に乗り移る

もしもニュートリノに声があれば
こういう音なのかもしれませんね。

1月終わりのニュースで
次回のCold Playの新譜を
Brian Enoがプロデュースしている事を知りました。
なんとも、嬉しい話です。


PS、歴代windowsの起動音が聴けます・・・
  やはりWin95が秀逸だと思いました。
http://www.winhistory.de/more/winstart/winstart.htm