2015/05/11

マグリットとデミアンの思い出


国立新美術館のマグリット展に行き
海から羽ばたく鳥を描いた「大家族」に
再会しました。

この絵との最初の出会いは10代の終わり頃
ヘルマン・ヘッセの「デミアン」という
小説を読んだ直後だったと記憶しています。
ものすごく感銘と影響を受けた小説で
その中のこんな一節があまりにも
この絵そのものに思えてちょっと驚きました。

「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。
卵は世界だ。生まれようと欲するものは
一つの世界を破壊しなければならない。
鳥は神に向かって飛ぶ・・・」

そして今夜はその一節を探すために
何十年かぶりに「デミアン」とも再会しています。